2013年9月29日日曜日

堺市長選、維新の会敗れる。

▲う~ん、失礼ながら、維新の会から出た対立候補が弱かったか。
 民主党と同じだな。
 手勢が少ないのだ。致し方あるまい。

 これでどうなるのかな。
 この敗北をどう捉えるか—が一つの分岐点ではある。

 あ、大阪都構想というものに否定的。
 い、大阪都構想には賛成だが、今回は対立候補が、現市長より弱かった。

 さぁ、どうだろうか。

 筆者は、大阪都構想の裏側にある、橋下さんの感じているであろう「悔しさ」というものに同感している。

 それは、
 日本全国をみたとき、東京(神奈川、千葉、埼玉の一部を含む—まぁ、東京圏)の次は、大阪しかないのだ。

 日本では、東京についで、人、もの、金が集積している場所なのだ。
 これをなんらかの方法で、効率化して人、もの、金の集積を増加・拡大できないだろうか—という実に素朴な感覚・欲求から出発した「構想」だろうと、筆者は勝手に解釈している。

 2番目の筈なのに、なぜこれだけ「差」がつくんだ?  --そこに「口惜しさ」を感じているということだ。

 以下、新聞から抜粋。

 任期満了に伴う堺市長選は、投票が行われ、現職の竹山修身氏(63)=民主推薦、自民支持=が、 日本維新の会傘下の地域政党「大阪維新の会」公認で元堺市議の新人、西林克敏氏(43)を破っての再選を確実にした。
 出口調査や、取材の結果から判断した。
 今回の選挙は、日本維新共同代表の橋下徹大阪市長らが掲げる大阪都構想への堺市の参画の是非が最大の争点となった。
 反都構想の竹山氏は共産、社民の自主的な支持も受け、反維新勢力が結集。

 維新はこれまで大阪の選挙で連戦連勝を重ねてきたが、初の敗北を喫した形で、橋下氏の求心力や政治的影響力、維新の党勢や国政での野党再編の行方にも影響しそうだ。

 竹山氏は4年前の前回、橋下氏の応援を受けて初当選したが、 「大阪府と堺市の間に二重行政はない」として、大阪都構想の制度設計を行う法定協議会への堺市の参画を固辞し、橋下氏との関係が悪化。
 対立候補を推した自民、民主の支援を取り付けた。

 選挙戦では、大阪府と大阪市、堺市を再編する都構想が実現すれば、堺市域がばらばらになり、市の財源が都に吸い上げられると主張。
 「堺をなくすな」と繰り返し訴え、有権者の支持を広げた。

 西林氏は、堺市の人口や税収の減少をとらえ、都構想を推進し、大阪府や大阪市と連携して都市力向上を図る「ワン大阪」の必要性をアピール。

 橋下氏や維新幹事長の松井一郎大阪府知事が頻繁に応援に駆けつけ、石原慎太郎共同代表ら維新の国会議員らも動員した総力戦を展開したが、及ばなかった。
 橋下氏らは今後、大阪府と大阪市での都構想実現を目指すが、 自民や民主など他党が反発を強めるのは必至で、制度設計を進める上で難航も予想される。

▲補足、感想など

 橋下さんが考えているのは、だた一つ。
 大阪を東京圏に近づけるには、大阪なりに、なんらかの手を打たなければならない—ということだ。

 それが橋下さんとしては、「都構想」というものであったのだろう。
 今回の堺市長選の敗北が、「大阪都構想そのものを否定された」ととるのは、いささか早計であろうな。

 だから。
 大阪の地に、人、モノ、金を集積するには、「効率化」するしかないのだ—と訴えよ。
 その手段というかアプローチの一つとして、「大阪都構想」があるのだ-と言い続けよ。

 堺市長選での争点を見ていると、実に都市間のセクショナリズム的なもらった税金がどこにいくのさ—的な論議となっていて、本質論からそれている。

 大阪都構想の本質とはなにか—そこから、訴え直せ。
 それが、大阪都構想の目標に近づくための「最短距離」だ。